看護師に求められる役割とは

看護師は、日本の医療現場を支えている医療従事者だ。看護師は患者の体調管理や検査の実施などを行うが、具体的にはどのような役割を担っているのだろうか。ICN看護師の倫理綱領によると、看護師は4つの役割があるとされている。

まず健康増進で、食生活や運動、身体の休息といったさまざまな視点から、生活習慣病の糖尿病やメタボリックシンドローム、脳卒中などを予防を目指す。運動や休息、身体の健康の状態を維持するため、人々をサポートするのだ。

次に病気予防で、生活習慣病につながる生活習慣や環境を改善する働きを看護師は求められる。病気になることを、未然に防ぐのが重要だ。

そして、健康回復は患者の一番近う立場で患者の状態を見てサポートする看護師だからこそ、できることだろう。患者の異常をいち早く発見し、身体の悪い部分の治療に専念させる行動が求められる。

最後に挙げるのは、患者の生活のクオリティー維持に努め、その人らしい人生を過ごせるように手助けする苦痛緩和だ。苦痛緩和は患者に対して行われるものと思いがちだが、患者だけでなく患者の家族に対しても行う。患者が病気に苦しむ姿は家族の心も悩ますため、看護師は家族もサポートするのだ。

ICN看護師の倫理綱領では、このように健康増進・疾病予防・健康回復・苦痛緩和の4つが看護師の役割として定められている。そのほか、患者への医療サポートについて具体的に説明する役割も担っているのだ。

看護師は患者やその家族に対し、多くの働きかけが期待されている。看護師になった暁には、求められる役割を全うできるように心得ておきたい。